濱村凌

濱村凌

展示期間:
2020.02.05 - 03.01
展示フロア:
6階

作品では一貫して、人が人と接した時に生じる、間を描き出す。
よって、特定の人単体のみを描くのではなく、何かと関わりを持った人間をモチーフとしている。
ひとりの作家として人という物体ではなく、その空間や時間に着目したのは、彼のこれまでの人生でバーテンダーに救われたことがあるという原体験から生じている。
魂の病院とも言われるBARで、カウンター越しに行われるやり取りから、作家としての自分の在り方や生き方を見つけて、新たな作品へと繋がっているためだ。

今回の展示会では、作品に筆を触れる前から、銀座という街の重さを感じていたことから、銀座の老舗を巡り、過去から今の銀座を知る方と言葉を交わすことから始めた。
その後に銀座の華やかさ、そして続いてきた灯火、この2つが大切と肌で感じ、丹念に絵の具が重ねられた。

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